立場を超えた 島づくりワークショップ ご報告

10.30に「立場を超えた 島づくりワークショップ」を行いました!

当日の午前中は、大島町をあげての駅伝大会が行われていたこともあり、
参加意向の方が数名参加できなかったりもしましたが、
参加してくださった8名のみなさまとの充実したワークショップとなりました。


今回のワークショップはU理論の実践がベースとなっているので、最初にU理論で大切にされていることのエッセンスの導入を簡潔に行わせていただきました。


そして、今回のワークショップの要となる3Dマッピングの開始です。


モノを用いることによって、客観的にも多角的にも、現状を見つめられる3Dマッピング。

まずは、 参加者の自己紹介と共に、持ち寄ったモノがどんな課題を表しているのかご紹介いただきました。

それぞれ、課題と感じていることが似ていたり、繋がっていたり、課題という観点から物事を普段見ていないということが共通していたり、初めて会う人もいる中でも、こんなにも共通点があるんだ!と始めから感心しました。


次に、現状のマップづくりです。

持ち寄ったモノを模造紙の上に一言添えながら配置していきました。そして、スタッフがあらかじめ用意した、石、松ぼっくり、草、葉っぱ、モール、紙粘土、レゴ、積み木などを感じるままに一言添えながら配置していきました。

文字ではなく、自然のモノやカラフルなモノを活用することによって、右脳が働き、思考を働かせるより、感性で体が動き、それぞれが協調して模造紙の上が、だんだんと賑やかになっていきました。

東西南北の方角は実際の方位と合わせて設置し、島ならではの方向感覚(どちら側が東京方面、伊豆諸島方面など)も無意識的に配置する場所に影響していたようです。

ひと通り、配置し終え、大島の現状を表しているマップが完成しました。


そこから、現状のマップを東、南、西、北の4つの視点から感じ取り、それぞれが感じるままに言葉を口にしていきました。

見る角度によって設定や質問の内容が違うのですが、共に何かを創る場の雰囲気が醸成されたからか、それぞれから自由に発言が生まれてくる感覚がありました。

目の前にしているモノとそれぞれが実際に感じている大島の現状が照らし合わされ、さまざまな角度から大島の現状を感じ取りました。

現状の中で、何が終わろうとしているのか。

これから何が生まれようとしているのか。

抽象的なイメージだったものが、手も体も動かすことによって具体的に見えていきます。


そして、いよいよ、未来のマップづくりです。

これまで、出てきた言葉やイメージを反映して、みなが静かに共同的に、現れ出ようとしている最高の未来の可能性を形づくっていきます。

インスピレーションがどんどん湧いてくる、黙々とした作業の中にも互いの動きを感じ取る、静かでダイナミックなアート作品をみなで共創しているようでした。

目の前に現れた未来の可能性に感動しながら、未来のマップが何を象徴しているのかに、下記の問いを軸に振り返りました。

・現状と未来の構造的な違いは何か?

・一番初めにしたことは?

・変化の支点はなんだったか?


最後に、これからの島づくりに向けて、繋がりながらもそれぞれが行っていくことについて話をしながら、ひとりの思考の枠では辿りつけない、想像性の広がりとビジョンを共有することの重要性を感じました。

本来であれば、4時間のワークショップをぎゅっと短縮して2.5時間のダイジェスト版として行ったので、どのような結果となるか、始まるまでは、大いに未知でしたが、結果的には、予想をはるかに超えた未来のフィールドをみなで感じ取るような空間が創り上げられ、共に創った未来のマップが心に反映されていくのを感じるようなワークショップとなりました。

数日経った、今日もあの空間と体感は細胞が覚えている!と感じます。

ご参加くださったみなさま、共創いただき、どうもありがとうございました。

また、いつの日かこのような機会を設けられたら嬉しいです!

UNIVER-CITY OHSHIMA

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