共創から共進化へ ③ by 神宮 眞由美
ラー子さんとの日本での交流
台湾主催のU理論実践者による国際大会の開催は、どのような企画も常にそうですが、裏方の運営の方々による尽力がありました。日本のハブ代表の方もそうですし、日本語から中国語への通訳を担当してくださった方もそうです。
それは、台中科技大学応日系教授である羅暁勤(ラ ギョウキン)さんです。本番前に一度、掛け持ちのお忙しい中、5分くらいオンラインで挨拶や打ち合わせを行っただけなのですが、その親しみやすさに、わたしは正直、驚きました。正に、オープンハートを体現したような方でした。開口一番、「『ラー子』と呼んでください。」とのことでした。そして、事前提出していた資料を読み、「涙が出る」とひと言。事実を伝えたシンプルな内容でしたが、「そうやって、皆が地域を思って集っていること自体に感動する」とのことでした。その声自体が、わたしには、感動でした。
当日は、当初、逐次通訳の予定であったのが、同時通訳となり、全く顔を見ることも言葉を交わすこともなかったのですが、終了後、お礼のメッセージを入れ、その後、大島では、「まるごと」の活動が地域の小学校発で続いていることを伝えると、また、深く感銘され、「大島にぜひ来たい」ということになりました。ただ、7月初めの来島のスケジュール調整がどうしてもできないとのことで、下旬に、静岡で対面での交流が実現しました。
そのままの足で川根町に向かうことになり、翌日は、9月17日にラー子さんをゲストスピーカーに迎えて「足元からの共進化」のテーマとするオンライン共創企画のコーディネーターや参加者たちと地元「町づくりの会」の事務局長と急遽、対面交流会を行う運びとなりました。ご自身の教育現場でのエネルギー源としてゆきたいとの前向きな姿勢は、どの地にあっても、次の一歩を新しく拓いてゆこうとする意志が脈打つものでした。正に、オープン・ウィル。オープン・マインドは、学術者としての基本であることを考えると、三拍子揃った人生と世界を目指し続けていらっしゃるように思います。
9.17 羅暁勤(ラ ギョウキン)さんをゲストスピーカーに迎えるオンライン共創企画
(主催NPO 000 PAF GLOBAL UNIVER-CITY)
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