U理論とは
世の中の多くの学び方は、過去のパターンを分析して学ぶ方法ですが、MITのオットー・シャーマー博士は未来の可能性を感じ取り、実現するやり方を追求してきました。
U理論はオットー氏による世界の多様な分野の150名におよぶリーダーやイノベーターたちへのインタビューや共同プロジェクトの経験を元に生み出されました。
個人のみならず、グループや組織が新しい現実を創造するのにはどのような深いプロセスやイノベーションが必要なのか、概念的なフレームワークだけではなく、実際の現場で応用が可能なツールや実践例が提示されています。
*7つのステップ
どのように新たな世界を実現していくことができるのか
それには、いくつかのプロセスが必要になります。
自身の行動・知覚パターンとは違う角度からの観察・感じ取りを行う必要があり、
それは、自己を手放すこととも言えます。
そうしていくことにより、自分の内側から現れる新たな世界につながる能力が開花していきます。
1. Downloading
過去の経験や行動パターンからの自分の思考や意見が形成される
2. Seeing
目の前の事象、状況に注意を向け、頭で認識するこれまでのパターンとは違う角度から観察する
3. Sensing
枠組みを超えた、新たな視点で状況を感じ取る
4. Presencing
個人の枠を超えて、全体とつながる。最も深い源につながる
5. Crystallizing
未来の可能性からのアイデア、インスピレーションやビジョンを結晶化していく
6. Prototyping
未来の可能性を具現化させる
7. Performing
実際に世の中に提供し実践する
*大切なのは内なる状態
Presencingに至るには、それぞれの内面の状態が重要です。
その人が「何をしているのか」「どのように行っているのか」というよりも
「どの源から行っているか」
「どのような場所から行動を起こしているのか」
「どのような意図を持っているのか」が最も重要であるとオットー氏は述べています。
それには3つのOPENESSがキーとなっています。
OPEN MIND - 常に新しい見方を持つ力
OPEN HEART - 多様な存在性と共感する力
OPEN WILL - 古いものを手放し、新しいものを迎える力
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