u.lab2xを共創して ③ by 神宮 眞由美

3 「大きな学び」 

これは、参加者の参加度合いによって、まったく異なると思います。
3Dマッピングや4Dマッピングを経験することによる視点や感じ方の広がりや
シフトの経験は、チームワークがあってのことで、かけがえのない実体験です。

何よりも自分自身と状況の変化のきっかけとなったのは、
「ステークホルダーのインタビュー」です。
目の前の課題について、最も壁を感じている制度上の長や、
まったく親近感や縁のない立場の方たちに、あえてアプローチする実践です。
心を開いて、傾聴させていただくことによって、生まれる氷解のような感覚や
小さくて大きな一歩の実感、架かった橋や信頼の種が
その後の展開に大きな変化をもたらしていることに気づくことは、
u.labの実践がやはり、並々ならない深層のエコシステムの変化をもたらすことを
体験することになり、醍醐味ともいえます。

また、「ギリギリのところにいる」人たちの声を聴くという取り組みに近いところの
傾聴を実践された方から、当事者ご自身が、
「『自分も周りの人たちの役に立つような前向きな取り組みをしたいと思っている』という声を聴いた。」
と伺った際には、自分たちにある「弱者」というような見方自体が、
とんでもなく「おかしな」先入観を含んでいることに気づかされもしました。

中学生のお二人も校長先生へのインタビューなど実践されましたが、
こればかりは、心のハードルや時間的な難しさ、
「どうせ、無理。変わらない。」
といった「閉じた」姿勢を超え、
u.labのオープン・マインド、オープン・ハート、オープン・ウィルの基本を
実践に移した人たちの中に、残ってゆく「学びの資産」といえると思います。

UNIVER-CITY OHSHIMA

Learn, Play, Work, and Live at One Field 学びと遊びと仕事と生活をひとつの場で織りなす