u.lab2xを共創して ④ by 神宮 眞由美
4「変化の実現」
何ヶ月かの間に、わたしの実感では、不思議なくらい
状況の変化や活性化の密度の変化が実現していました。
u.lab2xの取り組みが始まった時は、
現況の「重さ」や壁の「厚さ」、
息苦しさや縦割り制度の「堅固さ」を体感するような状況で、
3Dマッピングでビフォー・アフター的なわたしたちのビジョンの共有が起き、
体当たり的なインタビューの取り組みを経た後、
びっくりするようなことが実現していました。
あれほど、不可能に思えた、中学校の校則が、
生徒会と学校側の話し合いを経て、
わたしの表現では、もっともナンセンスに近かった8項目が、
改訂されたというのです。
わたし自身は、そのことに直接、関わっていませんし、
また聞きに過ぎませんが、
u.lab2xに参加していた中学生二人は、
正に生徒会の役員当事者でもあり、
実際の取り組みや段取りを進めた人たちですが、
「やったねぇ!」的なトーンで声をかけても、
実に淡々としています。
皆の声を聞いて、必要な手順を踏んだだけといった感じの応答でした。
わたしは、これにもビックリしました。
「自分たちがやったんだ」
といった力みや達成アピールのようなものがないのです。
大げさではなく、「未来の実現」を実感した経験です。
大人のチームメンバーも、
教員や地域づくりにそれぞれ取り組んでいる方たちであり、
これまでも様々な機会に接点があった方たちばかりでしたが、
u.lab2xでのチーム体験を経て、持続的な連携の密度が格段に増しました。
これには、コアチーム以外、大島の新たな方や、
静岡県の中川根よりゲストを迎えて実施した、
プロトタイプ企画とその前後の重層的な交流の実施が弾みとなっています。
これは、社会的な生きたラブストーリーの連動のような性質をもっており、
自生的に繋がり、現実化してゆく源流といえるようにも思っています。
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