共創から共進化へ ① by 神宮 眞由美

共創のふる里・共進化のリバールート ー 静岡県川根地域

u.lab 2x の実践以前に、25年にわたって内閣府認証のNPO法人として「コクリエーション(共創)」を基調に国内外で活動をしてきたこともあり、学校の統廃合がどれほど過疎地域の人口減少をより切実なものにするかを目の当たりにしてもきました。学校は、地域共生や存続性の核ともなり、「みんながつくる みんなの学校・みんながつくる みんなの地域」は、地域のエコシステムを肥沃化する秘訣の一つであるともいえます。

大島で行ったプロトタイプのワークショップには、静岡県川根地域より、わたしがチームワークを持続している元校長も参加して下さいました。このブログの発行元であるUNIVER-CITY OHSHIMA(UCO)もそのプロジェクトメンバーである大島に主事務所を置くNPO法人の全国の有志も川根地域を「共創のふる里」・「共進化のリバールート」として改めて認識し、現地での交流や共創活動を持続しています。U理論のUの矢印の最後の段階は、「共進化」です。わたしたちにとってそれは、ごく自然な有機的な生成発展となっています。その生の様子をお伝えしたいところですが、こればかりは、当事者になるしか、本当のところを共有できないと思います。

大島では、わたしも地域の有志の取り組みである「まるごとてらす」の一員としても新たな経験をしています。わたしがハワイ経由で移住してきた20年近く前に比べると、土石流災害からの復興を目指したこともあり、ことにこの数年のIターンやUターンを含む地域の多様な人々による多様な取り組みは、エコシステムの萌芽を感じるものとなっています。こうやって、地域は、再生へと向かい始めるのだなあと風土の変化をもたらす地道な取り組みをされている一人ひとりに親愛と敬意を表せずにはいられません。

UNIVER-CITY OHSHIMA

Learn, Play, Work, and Live at One Field 学びと遊びと仕事と生活をひとつの場で織りなす